いらっしゃい、店長ですみません。

2018年5月5日より新高円寺にオープンした水道橋博士のお店「はかせのみせ」の店長日記。

それでもテレビは面白い

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ボクはテレビを見ながらツイートすることが多いんですが、いわゆる実況厨だったりもするんですが、こういう楽しみ方をしている人ってどれくらいいるんだろうか。ちゃんとハッシュタグを付けてつぶやいている人の割合ってどれくらいなんだろうか。そもそも何が楽しいかって、同じ番組を見ている人がいて、同じようなことを感じていたり、同じようなことを面白がっている人がいるという発見も面白いんんだけど、自分とは違う視点で楽しんでいる人もいるんだという、新たな視点の発見ほど、ボクは面白いものはないとも思っています。

 

毎週ほぼ欠かさず見てつぶやいている番組に、ぶらり途中下車の旅金子昇回が特に好き)と、のど自慢があります。この2番組の特徴として、歌舞伎でいうところの大向こう(さっき「歌舞伎 掛け声 なんて言う」でググって知った)みたいなのがありまして、ぶらりに関しては全日警のCMの時に、野球から帰ってきた少年が「勝ったよ〜」と告げると、金やんがあまりよく聞き取れない滑舌で「よっしゃよかったな!」と言うんですが、これに合わせてTL上では

勝った! #ぶらり途中下車の旅

よっしゃ勝った  #ぶらり途中下車の旅

よっしゃ! #ぶらり途中下車の旅

買った! #ぶらり途中下車の旅

などと、本当に歌舞伎の大向こうのように、みなが一様に反応する。それまでは番組の感想だったり、この店行ったことがあるとか、あのお店は出ないのか、都合よくジャンピングシューズ(スカイランナー)してる人がいる!など、それぞれ感想を述べているのに、このCMが流れると一応に反応するのが面白い。

また同じ番組を見ててもその人それぞれの視点が知れるのは本当に楽しい。毎週続けていると大体同じ番組を見ている顔ぶれが揃ってくるほど、あれ、今週はまだあの人つぶやいていないなとか思っちゃうからまた面白い。どこの誰だか知らないのに。また、ぶらりに関してはボクは当初おひょいさんの生存確認番組だと思ってつぶやいたことがあったんだけど、その後すぐに週替わりになったりして、あれまホントになっちゃうんじゃないの?と思ってたほどでした。悲しいことに本当にそうなってしまいました。


【HD】2013/01/19 ON AIR CM (30s) No.013 前日警/ホームセキュリティー

 

一方のど自慢に関しては番組の感想や実況も独特のしきたりがある。それは出場者の風貌を◯◯枠と例える風習だ。これに至っては一体誰がいつどのように始めたのかわからないが、フとつぶやきだしてハッシュタグを見て気がついた。みな一様に紹介されて歌いだす頃にはその風貌から似ている芸能人に例えたり、無茶苦茶な言われようの時もある。もう一つ出場者の中にお爺ちゃんお婆ちゃんが出てくる冥土枠なるものが存在する。ここに端を発しいているのか、こちらが後付けなのかは定かではないが、こうした一様のしきたりを踏まえた上で番組を楽しむことは、より一層テレビを楽しくさせる。

そしてぶらり同様大向こうも存在する。それは番組の後半、演奏者を紹介するシーンだ。バンドのメンバーの紹介の最後に、「鐘は秋山気清」と紹介する時に決まって

規制 #のど自慢

帰省 #のど自慢

寄生 #のど自慢

と並ぶのだ。一度この楽しみを知ってしまうともう後戻りはできない。毎週その時を楽しみにしてしまうのだ。これはおそらく歌舞伎に通う方も同じ気持ちなんじゃなかろうか。ということはこのツイッターでみな声をそろえて「規制 #のど自慢」や「よっしゃ勝った! #ぶらり途中下車の旅」と声を上げるのは日本の国民性なのかもしれない。いやむしろそういう文化なんだとさえ思ってしまう。海外の番組で、海外の方はこのような反応をテレビ番組に対して起こしているのだろうか?これはちょっと知り合いの外国人に聞くだけではなかなか答えは出そうにない。だって、日本のリアルな知り合いの中でもボクと同じように番組名のハッシュタグで、つぶやいている人なんて居ないんだから、外国人で見つけるのは至難の技だ。しかしそこはネット社会、ハッシュタグで探せば簡単に見つかるかもしれないので、誰か調べて大学の卒論にでもしたらどうですか。それか夏休みの自由研究にぜひ。

 

さて、話があらぬ方向へ行ってしまいましたが戻しますと、これは同時間帯に同じモノを見て、いわば家庭内パブリックビューイングだ。サッカーの代表戦や、ワールドクラシックベースボール、日本シリーズなど、スポーツバーなどで行われるパブリックビューイングを、毎週家で楽しんでいるようなモノなので、そりゃ楽しいに決まっている。しかもハッシュタグまでご丁寧に付けてつぶやいている人なんて、相当その番組が好きに決まってるんだから気が合わないわけがない。中には文句を言ってる人もいるが、それは本当に極々一部で一様にみな楽しんでいる。

やれテレビが面白くないだの、昔の番組は無茶してて面白かっただの言われているご時世ですが、コンプライアンスに縛られて萎縮ばかりしてる番組だとしても、こうしてツイッターでその周辺を楽しめるメディアであることには変わりはない。視聴率1%でおよそ40万人が視聴していると言われるほどの影響力があるメディアなんてテレビをおいて他にありませんからね。AbemaTVやニコ動のコメント欄があるじゃないかと言われてもやっぱりその絶対数はテレビには及びませんよ。とはいえ亀田の試合はスゴかったみたいね(見てない人)

ボクはもう少しテレビにはこういう同時間帯にツイートして楽しんでいる層をもっと開拓するような番組作りをして欲しいなとも思います。だってCMも見逃さずツイートするくらいなんですから。ハッシュタグ付けやすい番組名にするってのも重要なファクターになります。よくビックリマークを途中に入れちゃうとそこでハッシュタグが途切れちゃうのでそこは要注意です。そういう番組名の場合はテロップなり、サイドスーパーでハッシュタグをガイドしてくれると嬉しいな。